ポルシェ カイエンのダッシュボードに、本革の浮きや剥がれが発生していませんか?
助手席側が大きく波打っている。フロントガラス側の本革が浮いている。まだ一部分だけの症状だけれど、これから広がらないか心配。
こうした症状は、ダッシュボード本体を交換しなくても、表皮の張替えによって修理できる場合があります。
SEAHORSEでは、カイエンのダッシュボードについて、平面部分の合皮張替え、上部のステッチ縫製を伴う張替え、アルカンターラへの素材変更などを行っています。
今回は、東京都大田区の自動車関連業者様からご依頼いただいたカイエンの施工事例です。
純正本革が広い範囲で浮き上がっていたため、左右の平面部分を高品質な黒の合皮へ張り替えました。
さらに、古い本革を剥がすと、その下のウレタンにも縮れが発生していることが判明。下地を修復してから新しい表皮を張り込んでいます。
この記事では、実際の施工写真とともに、張替えをおすすめする理由、再接着との違い、修理できる範囲、費用までご紹介します。
施工後|大きく波打っていたダッシュボードを合皮で張替え

施工後のカイエンのダッシュボード。左右の平面部分を高品質な黒の合皮で仕上げています。
まずは完成後の状態をご覧ください。
純正本革が浮いていた平面部分を取り除き、左右につながる広い面を1枚の合皮で張り替えました。
余分な継ぎ目を設けず、ダッシュボード本来の形状に沿って仕上げています。
今回の施工で特に注目していただきたいのは、表皮の下にあった縮れまで修復していることです。
今回の施工内容
車種: ポルシェ カイエン
ご依頼元: 東京都大田区の自動車関連業者様
お預かり方法: 取り外したダッシュボード単体
症状: 純正本革の縮み・浮き・剥がれ
施工範囲: 左右に広がる平面部分
使用素材: 本革に近い質感の高品質な黒の合皮
下地: 縮れたウレタンを修復
上部: 細い部分の軽微な浮きを純正本革の再接着で補修
施工費用:100,000円(税込)
今回は平面部分の張替えを行い、上部の軽微な再接着は追加料金なしで対応しました。
施工前|純正本革が縮み、左右の平面部分に大きな浮き

施工前。純正本革が下地から浮き、大きなシワや波打ちが発生していました。
こちらが施工前の状態です。
ダッシュボードの左右に広がる平面部分で本革が浮き上がり、本来の滑らかな形状が失われていました。

別角度から見た状態。表皮の縮みと浮きが確認できます。
ダッシュボードはフロントガラス越しの日差しを受けるため、熱の影響を受けやすい場所です。
本革の経年変化や接着状態の変化などが重なると、表皮が縮み、下地から浮いてしまう場合があります。
そして、修理を考えるうえで大切なのは、今見えている浮きだけを
一部分だけの浮きでも、合皮への張替えをおすすめする理由
「まだ少ししか浮いていないので、そこだけ接着できませんか?」
実際に修理を検討される方なら、そう考えるのも自然だと思います。
ただ、ダッシュボードの本革は、浮いている部分だけが熱や経年変化の影響を受けているわけではありません。
今は接着されている部分も同じ環境に置かれているため、後から別の場所に浮きが発生する可能性があります。
浮いた部分だけを再接着しても、今度は隣の部分が浮いてしまえば、再び修理が必要になるかもしれません。
そのためSEAHORSEでは、一部分だけに浮きが見られる場合
これは、必ずダッシュボード全体を張り替えるという意味ではありません。
例えば平面部分に症状がある場合は、その平面部分を施工対象として考えます。状態の良い別の部位まで、必要なく張り替えるわけではありません。
純正本革の再接着ができる場合もある
もちろん、すべての浮きに張替えが必要というわけではありません。
浮きが軽微で範囲が小さく、本革の縮みも少ない場合には、純正本革を再接着できることがあります。
今回のカイエンでは、上部の細い部分に軽微な浮きがありましたが、本革を再利用できる状態だったため、再接着で対応しました。
一方、縮みが大きく進んだ本革は、元の位置にきれいに収まらないため、再接着には適していません。
張り替えるべき場所と、純正本革を残せる場所。
SEAHORSEでは、本革の縮み具合や浮きの範囲を確認し、それぞれの状態に合わせて判断しています。
本革を剥がして判明した、下地ウレタンの縮れ

純正本革を剥がした状態。表皮の下にあるウレタンにも縮れが発生していました。
今回のカイエンでは、表面の本革だけでなく、その下のウレタンにも傷みがありました。

下地に残った縮れと凹凸。新しい合皮を張る前に修復が必要な状態です。
この凹凸を残したまま新しい合皮を張ると、仕上がりの表面にも影響する可能性があります。
せっかく新しい素材へ張り替えても、下地の形状が整っていなければ、滑らかな仕上がりにはつながりません。
そこで今回は、傷んだウレタンも修復することにしました。
表皮を剥がすまで分からなかった部分ですが、完成後には見えなく
下地を修復|必要な工程も追加料金なし

傷んだ下地を取り除き、新しい半硬質ウレタンで表面を整えている途中の状態。
縮れていた古いウレタンを取り除き、新しい半硬質ウレタンへ張り替えました。
ダッシュボードの下地は、表面の形状だけでなく、触れたときの弾力にも関わります。
今回も、純正に近い感触を意識して下地を整えています。
なお、SEAHORSEでは平面部分の合皮張替えに必要な下地修
本革を剥がした際に今回のような縮れが見つかった場合も、必要な修復を行ってから新しい合皮を張り込みます。
左右の平面部分を、高品質な黒の合皮で1枚張り
下地を整えた後は、新しい表皮の張込みです。
今回使用したのは、本革に近い質感の高品質な黒の合皮。
周囲の純正内装との馴染みを考え、落ち着いた黒で仕上げました。
今回の平面部分は、運転席側と助手席側を別々に張るのではなく、1枚の合皮を使用しています。
広い面に余分な継ぎ目を設けず、自然なつながりを持たせるためです。

左右の平面部分を黒の合皮で張り替えた状態。表面の形状と質感をご覧ください。
上部の軽微な浮きは、純正本革を再接着
今回、上部の細い部分にも軽微な浮きがありました。
こちらは本革の縮みが少なく、再利用できると判断したため、純正本革を再接着しました。
この上部の補修については、今回は追加料金なしで対応しています。
ただし、上部を新しい合皮へ張り替える場合は、
完成|純正の雰囲気を残した、滑らかなダッシュボードへ

完成後のダッシュボード。斜めから見ると、平面部分の滑らかな仕上がりが分かります。
施工前には大きく波打っていた平面部分が、自然な形状に整いました。
今回の修理は、単に黒い合皮を張っただけではありません。
純正本革の縮み具合を確認し、傷んだ平面部分を張り替え、隠れていた下地も修復しています。
さらに、上部の細い部分は本革の状態が良かったため、純正を残して再接着しました。
必要な部分をしっかり張り替え、残せる純正部分は活かす。
今回のカイエンは、そんな施工方法の違いが分かりやすい事例になりました。
なお、今回お預かりしたのは取り外されたダッシュボード単体です。完成写真は車両への取り付け前の状態になります。
カイエンのダッシュボード張替え|料金は3パターン
SEAHORSEでは、ポルシェ カイエンのダッシュボード張替え料金を、施工箇所ごとに分かりやすく設定しています。
個人のお客様・自動車関連業者様ともに同一料金です。
カイエンのダッシュボード張替え料金
個人・業者共通/税込価格
100,000円
高品質な合皮への張替え・必要な下地修復込み
100,000円
ステッチ縫製込み・糸色の選択可能
200,000円
※車両からの脱着・発送費用は別途
① 平面部分の合皮張替え内容と下地修復
左右に広がる平面部分を、高品質な合皮へ張り替えます。
純正本革を剥がした際に下地の縮れが確認された場合も、張替えに必要な下地修復は追加料金なしで対応します。
今回ご紹介したカイエンは、この平面部分の張替えを施工しました。
② 上部の合皮張替えとステッチカラー
フロントガラス側にある上部の細い部分を、新しい合皮へ張り替えます。
上部は平面部分より面積が小さいものの、ステッチ縫製などの細かな作業が多いため、同じ料金に設定しています。
ステッチの糸色は、
純正に近い落ち着いた仕上がりはもちろん、ステッチをアクセントにした仕上がりも可能です。
ご希望の色がある場合は、お問い合わせ時にお知らせください。
➡ カイエンのダッシュボード上部をダブルステッチで張り替えた施工事例
③ 両方を張替える場合
平面部分と上部の両方を、新しい合皮へ張り替える場合の合計料金です。
純正に近い仕上がりを希望される方も、上部のステッチカラーを変更したい方もご相談いただけます。
今回の施工費用は100,000円(税込)
今回のカイエンは、平面部分を合皮へ張り替え、上部の軽微な浮きは純正本革を再接着しました。
上部の再接着は今回の状態を踏まえて追加料金なしで対応したため、実際の施工費用は100,000円(税込)です。
上部を新しい合皮へ張り替えた施工ではないため、20万円の施工事例とは異なります。
※上記料金に車両からのダッシュボード脱着費用や発送費用は含まれていません。
カイエンのダッシュボード修理|症状別の施工実績
SEAHORSEでは、今回の施工以外にもカイエンのダッシュボード張替えを行っています。
「自分のカイエンと似た症状があるか知りたい」という方は、以下の施工事例もご覧ください。
本革の縮み・浮きが発生したケース
純正本革の縮みによって浮きが発生したカイエンの施工事例です。傷んだ部分を新しい合皮へ張り替えています。
➡ カイエンの本革縮み・浮きを合皮で修理した事例
助手席側に大きな波打ちが発生したケース
助手席前の平面部分に大きな浮きや波打ちが発生したカイエンです。
➡カイエンの助手席側ダッシュボード浮き修理
広い範囲の浮き・剥がれを修理したケース
東京都世田谷区からのご依頼で、ダッシュボードの広い範囲を合皮で張り替えた事例です。
➡カイエンのダッシュボード張替え施工事例【東京都世田谷区】
上部をダブルステッチで張り替えたケース
フロントガラス側の上部を、黒の合皮とダブルステッチで仕上げた施工事例です。
➡カイエンのダッシュボード上部・ダブルステッチ張替え
アルカンターラへ素材変更したケース
純正に近い合皮とは異なる質感を楽しめる、アルカンターラへの張替え事例です。
➡カイエンのダッシュボード・アルカンターラ張替え
同じカイエンでも、浮きの場所や範囲、希望する仕上がりによって施工内容は異なります。
SEAHORSEでは、これまでの施工実績を踏まえ、現在の状態に合わせてご案内しています。
911カレラ・タイカンなど、ほかのポルシェにも対応
SEAHORSEでは、カイエン以外のポルシェでもダッシュボードの張替えを行っています。
911カレラでは、純正本革の縮み・浮きが発生した部分を合皮へ張り替えています。
➡ ポルシェ911カレラのダッシュボード修理事例
また、タイカンでも本革の剥がれに対して合皮への張替えを行った実績があります。
➡ ポルシェ タイカンのダッシュボード修理事例
全国からのダッシュボード修理依頼に対応
SEAHORSEは神奈川県横浜市港北区に作業場を構えています。
今回のカイエンは、東京都大田区から取り外したダッシュボード単体をお持ち込みいただきました。
遠方のお客様からは、発送によるご依頼にも対応しています。
ダッシュボードの脱着について
SEAHORSEでは、車両からのダッシュボード取り外し・取り付け作業は行っていません。
整備工場などで取り外していただき、ダッシュボード単体の状態でお預かりします。
脱着を依頼できる工場が見つからない場合は、対応可能な工場をご紹介できることもありますので、ご相談ください。
ご依頼の流れ
① 写真を送って相談
ダッシュボード全体と、浮き・剥がれが発生している部分の写真をお送りください。
② 施工範囲を確認
平面部分のみか、上部も含めるかなど、ご希望を伺います。ステッチカラーの変更を希望される場合も、この段階でお知らせください。
③ ダッシュボードを取り外す
整備工場などで車両から取り外していただきます。
④ 持ち込み、または発送
取り外したダッシュボードをSEAHORSEへお預けください。発送の場合は事前に梱包・配送方法をご相談ください。
⑤ 施工完了後、車両へ取り付ける
完成したダッシュボードをお受け取りいただき、整備工場などで車両へ取り付けていただきます。
個人のお客様だけでなく、中古車販売店や整備工場など、自動車関連業者様からのご依頼も承っています。
カイエンのダッシュボード修理でよくある質問
Q.一部分しか浮いていなくても、平面部分を張り替える必要がありますか?
今は浮いていない部分にも、後から浮きや剥がれが発生する可能性があります。
そのため、SEAHORSEでは対象となる面を新しい合皮へ張り替える方法を基本としています。
Q.浮いた純正本革を再接着することはできますか?
浮きが軽微で範囲が小さく、本革の縮みが少ない場合には対応できることがあります。
ただし、縮みが大きい本革は元の形状に収まりにくいため、再接着には適していません。
Q.下地が縮れていても追加料金はかかりませんか?
平面部分の張替えに必要な下地修復は、追加料金なしで対応しています。
Q.上部の張替えは、なぜ平面部分と同じ10万円なのですか?
上部は平面部分より施工面積が小さいものの、ステッチ縫製などの細かな作業が多いためです。
Q.上部のステッチカラーは選べますか?
はい。お好みの糸色をお選びいただけます。ご希望があれば、お問い合わせ時にお知らせください。
Q.本革で張り替えることはできますか?
SEAHORSEでは現在、本革によるダッシュボード張替えは取り扱っていません。
本革に近い質感の高品質な合皮や、アルカンターラなどをご案内しています。
Q.ダッシュボードを丸ごと交換しないと直りませんか?
ダッシュボード本体の状態によっては、既存の部品を活かして表皮を張り替えられる場合があります。
Q.遠方から発送できますか?
はい。取り外したダッシュボード単体であれば、全国から発送によるご依頼に対応しています。
ポルシェ カイエンのダッシュボード修理・張替えはSEAHORSEへ
本革が浮き、波打ってしまったカイエンのダッシュボード。
見た目の変化が大きいと、部品ごと交換しなければならないと思われるかもしれません。
しかし、ダッシュボード本体の状態によっては、既存の部品を活かして張り替えることができます。
今回のカイエンでは、左右の平面部分を高品質な黒の合皮へ張り替え、隠れていた下地の縮れも修復しました。
また、上部の細い部分は本革の状態が良かったため、純正本革を再接着しています。
張り替えるべき部分は新しい素材へ。残せる純正部分は、
SEAHORSEでは、施工箇所や本革の状態を確認し、修理方法をご案内しています。
「少しだけ浮いているけれど、張り替えた方がいいのか」
「広い範囲が波打っている」
「純正に近い仕上がりにしたい」
「上部のステッチカラーを変更したい」
「遠方から発送して修理を依頼したい」
そのような場合も、まずは現在の状態をご相談ください。
お問い合わせの際は、車種・年式、ダッシュボード全体の写真、
神奈川県・東京都からのお持ち込みはもちろん、全国からの発送によるご依頼にも対応しています。