神奈川県愛甲郡愛川町からご来店いただいた、アウディA6セダンの天井張替えをご紹介します。
今回のご依頼は、フロントからリアまで全体的に垂れ下がった天井生地の修理です。
お客様は事前にディーラーへ相談されたそうですが、交換用の天井部品について「本国にも在庫がない」と案内されたとのことでした。
そこでSEAHORSEでは、既存の天井ボードを再利用して生地を張り替える方法で対応しました。
新しい生地には、お客様のご希望でグレージュのスエード調生地を使用しています。
今回は、純正部品の交換が難しいと案内された経緯から、セダン特有の天井ボード搬出時の注意点、張替え後の仕上がりまで、実際の施工写真10枚とともにご紹介します。

ディーラーで天井部品の在庫がないと言われたアウディA6
今回のお客様は、天井の不具合についてディーラーへ相談されていました。
しかし、交換用の天井部品について、本国にも在庫がないと案内されたそうです。
純正部品への交換が難しい場合でも、現在の天井ボードが再利用できる状態であれば、生地を張り替えることで修理できる場合があります。
今回のA6も、天井ボードそのものを新品に交換するのではなく、既存のボードを再利用して施工しました。
なお、部品の在庫状況は今回のお客様がディーラーから案内された内容であり、すべてのA6で純正天井部品が入手できないという意味ではありません。
フロントからリアまで垂れ下がった天井生地

施工前のアウディA6は、フロントからリアまで天井生地が全体的に垂れ下がっていました。
このような天井の垂れ・剥がれは、生地の裏側にあるウレタンスポンジが経年劣化し、接着状態を維持できなくなることで発生します。
劣化したウレタンが残っている場合、垂れた生地を部分的に接着し直しても、再び剥がれる原因になります。
今回は天井ボードを車両から取り外し、古い生地と劣化ウレタンを除去したうえで、新しい生地へ張り替えます。
アウディA6セダンの天井張替えで注意したい搬出・取り付け時の折れ線

アウディA6の天井張替えでは、セダンとアバントで天井ボードの搬出条件が異なります。
アバントは後部に大きな開口部がありますが、セダンは同じような搬出口がありません。
そのため、セダンでは大きな天井ボードを車内から取り出す際に負荷がかかり、天井ボードに折れ線が生じる可能性があります。
今回のA6セダンでも軽微な折れ線が発生
今回の施工では、天井ボードを車外へ搬出した後、クリーニング作業中に折れ線が生じていることを確認しました。
グレージュのスエード調生地へ張り替えた段階では折れ線は見えなくなりましたが、車両へ取り付ける際にもボードへ負荷がかかり、わずかな折れ線が生じました。
完成後は、指摘されなければ気にならない程度の状態でした。
納車時には実際の状態をご説明し、お客様にもご理解いただいたうえで、仕上がりにご満足いただけました。
折れ線は、新しい生地を貼れば必ず消えるものではありません。
SEAHORSEでは今回の施工経験を踏まえ、今後のA6セダンのご依頼では、搬出・取り付け時のリスクを事前にご説明する方針です。
フロントガラスを取り外して天井ボードを搬出する方法は?
アウディA6セダンは、フロントガラスを取り外すことで天井ボードを搬出しやすくなります。
一方で、フロントガラスの脱着には別途費用がかかり、天井張替え全体の料金が大きく上がります。また、ガラスの脱着自体にもリスクがあります。
当店が把握している範囲では、この作業を引き受けていただけるガラス業者も見つかっていません。
そのため、現在SEAHORSEではフロントガラスを取り外す方法を施工メニューとしてご案内していません。
A6セダンの天井張替えをご検討いただく際は、こうした搬出条件も含めてご説明しています。
劣化したウレタンを除去して天井ボードをクリーニング

車両から取り外した天井ボードです。
今回は、この既存ボードを再利用して張替えを行います。

古い天井生地を剥がすと、ボード表面には黄色く劣化したウレタンが残っていました。
このウレタンが残ったままでは、新しい生地を貼る際の接着面が安定しません。
天井ボードの形状を傷めないよう注意しながら、残ったウレタンを除去します。

こちらがクリーニング後の状態です。
劣化したウレタンを取り除き、新しい生地を張るための下地を整えました。
完成後には見えなくなる部分ですが、天井張替えでは、この下地処理が重要な工程になります。
純正に近い生地ではなく、グレージュのスエード調を選択

今回のグレージュスエード調生地は、お客様ご自身の希望でお選びいただきました。
純正に近い色合いの生地もありましたが、やはり元の生地とまったく同じではありません。
それならば思い切って違う素材にしようと、グレージュのスエード調生地に決められたそうです。
グレージュは、グレーとベージュの中間のような落ち着いた色合い。
今回のA6はベージュ系の内装なので、車内の明るさを残しながら、天井にスエード調ならではの質感を加えられます。

張替えを終えた天井ボードです。
広い天井面がグレージュに変わり、元のファブリック生地とは異なる印象になりました。
ブラックスエード調のアウディA6施工事例との比較
SEAHORSEでは、別のアウディA6でブラックスエード調への天井張替えも施工しています。
ブラックは車内上部を引き締める印象に、今回のグレージュはベージュ系内装との調和を重視した仕上がりです。
同じアウディA6でも、生地の色によって車内の雰囲気は変わります。
色選びで迷っている方は、実際の施工写真を比較してみてください。
アウディA6をブラックスエード調へ張り替えた施工事例を見る
スエード調生地が折れ線の見え方にも影響

スエード調生地は、表面の毛並みや光の当たり方によって色の濃淡が変わります。
今回の施工では、この素材の特徴が仕上がりにも良い方向に働きました。
搬出・取り付け時に生じた軽微な折れ線が、完成後には目立ちにくい状態に仕上がったためです。
施工者としては、表面の見え方が比較的均一なファブリック生地であれば、折れ線がもう少し目立っていた可能性もあると考えています。
スエード調生地を使えば必ず折れ線が隠れるわけではありませんが、今回は素材の質感が功を奏した施工でした。
アウディA6セダンの天井張替え完成|当日仕上げ

張替えを終えた天井ボードを車両へ取り付け、施工完了です。
フロントからリアまで垂れ下がっていた天井生地は新しく張り替えられ、車内全体が落ち着いた印象になりました。
グレージュのスエード調生地は、ベージュ系のサンバイザーや周囲の内装とも馴染んでいます。
今回は軽微な折れ線が生じましたが、納車時に状態をご説明し、お客様にもご理解いただきました。
仕上がりにもご満足いただけました。
施工は、お車をお預かりした当日中に完了しています。
神奈川県愛甲郡愛川町からご来店|アウディA6の天井修理
今回のお客様には、神奈川県愛甲郡愛川町から横浜市港北区のSEAHORSE工場までお車をお持ち込みいただきました。
SEAHORSEでは、アウディをはじめとする輸入車の天井垂れ・剥がれ修理を行っています。
今回のように、純正部品の交換が難しいと案内された場合でも、既存の天井ボードが再利用できれば、生地の張替えという修理方法があります。
純正に近い色のファブリックだけでなく、グレージュやブラックなど、スエード調生地への変更もご相談いただけます。
なお、A6セダンについては、天井ボードの搬出・取り付け時に折れ線が生じる可能性があるため、施工前にリスクをご説明する方針です。
アウディA6の天井垂れ・剥がれ修理はSEAHORSEへ
アウディA6の天井が垂れている、剥がれている、ディーラーで純正部品の交換が難しいと言われたなど、天井に関するお悩みがありましたらご相談ください。
天井ボードの状態や車両の形状を確認し、施工方法や生地の選択肢をご案内します。
お問い合わせの際は、車種・年式・セダンまたはアバントの別・