今回は神奈川県横浜市のお客様よりご依頼いただいた、ジャガーの天井張替えをご紹介します。

施工前の天井を見ると、生地が完全に落ちてしまっているわけではありません。

天井中央付近を中心に生地の浮きやたるみが出始めていますが、一見すると「まだそれほどひどくない」と感じる程度の症状です。

ところが、ルーフライニングを取り外して古い生地を剥がしてみると、表から見えていた状態とは少し違いました。

今回はそんな見た目の症状と、実際に生地を剥がした内部の状態の違いがよく分かる施工事例です。

また、今回のジャガーでは大きなルーフライニングを車外へ取り出す際にも注意が必要でした。

天井張替えは「新しい生地を張る」だけではありません。

その前後にある脱着作業も含めてご紹介します。

一見すると軽く見える天井の浮き

ジャガー天井張替え

こちらが施工前です。

写真中央から助手席側にかけて、天井生地がルーフライニングから浮き、緩やかに波打っているのが確認できます。

天井全体が大きく垂れ下がっている状態ではありません。

そのため写真だけを見ると、まだ軽い症状に感じるかもしれません。

しかし、表から見えている垂れや浮きの大きさだけで、内部の劣化状態まで判断することはできません。

実際に今回の天井生地を剥がしてみると、そのことがよく分かります。

今回のジャガーは、ルーフライニングの取り出しにも注意

天井張替えを行うためには、まず車内の部品を取り外し、ルーフライニングを車外へ搬出します。

今回のジャガーでは、ルーフライニングを後方からそのまま車外へ取り出すことができません。

そのため必要なスペースを確保したうえで、大きなルーフライニングをドア開口部から取り出して施工します。

ただし、ルーフライニングはドア開口部から簡単に真っ直ぐ出てくる大きさではありません。

車内で向きや角度を調整しながら、ルーフライニングをある程度しならせて搬出する必要があります。

そこで考えなければならないのが、ルーフライニングに折れ線が出る可能性です。

SEAHORSEでは、こうした構造の車両については施工前にリスクをご説明したうえで作業しています。

できるだけルーフライニングへ負担をかけない位置や角度を見ながら慎重に搬出しますが、構造上リスクがある以上、「絶対に折れ線は出ません」とはお伝えしていません。

天井生地をきれいに張ることはもちろんですが、

その車両ではどのようにルーフライニングを取り出すのか。
その作業にどのようなリスクがあるのか。

そこまで事前にお伝えしたうえで施工することも、天井張替えでは大切だと考えています。

生地を剥がすと、見た目以上に劣化が広がっていました

車外へ取り出したルーフライニングから、古い天井生地を剥がします。

ジャガー天井張替え

こちらが生地を剥がした直後です。

施工前の写真と比べてみると、印象がかなり違うと思います。

ルーフライニングには、オレンジ色に変色した劣化ウレタンが広い範囲に残っていました。

車内から見えていたのは、部分的な浮きやたるみ。

しかし実際に生地を剥がすと、その部分だけではなく、広い範囲でウレタンの劣化が進んでいることが分かります。

今回の施工で特にお伝えしたいのが、この違いです。

「生地が垂れている範囲=内部が劣化している範囲」とは限りません。

まだ少し浮いているだけに見える天井でも、その内側では劣化が広がっていることがあります。

新しい生地で隠すのではなく、下地から整える

この状態の上から、そのまま新しい生地を張るわけではありません。

古い生地を剥がしたあとは、残っている劣化ウレタンを除去し、新しい生地を接着できるよう下地を整えます。

今回は途中の工程写真を残していないため、細かな作業写真はありません。

だからこそ、生地を剥がした直後の一枚を見ていただくと、天井張替えで何を直しているのかが分かりやすいと思います。

完成してしまえば、劣化していたウレタンも整えた下地も見えなくなります。

しかし、新しい生地で古い状態を隠すのではなく、その下を整えてから張り替える。

SEAHORSEでは、完成後には見えなくなる部分も含めて施工しています。

ジャガーの天井張替え完成

下地を整え、新しい天井生地へ全面張替え。

施工後のルーフライニングも、取り出したときと同様にドア開口部から慎重に車内へ戻し、取り外していた各部品を組み付けます。

ジャガー天井張替え

完成です。

施工前に確認できた天井中央付近の浮きやたるみがなくなり、ルーフライニング本来の形状に沿った天井へ仕上がりました。

今回は大きくカラーチェンジするのではなく、サンバイザーやピラーなど周囲の明るい内装に馴染む生地で張り替えています。

BEFOREとAFTERを比較すると、色を大きく変えていなくても、天井が整うだけで車内全体がすっきりした印象になります。

天井垂れが小さくても、内部の劣化まで小さいとは限りません

今回のジャガーは、施工前だけを見ると比較的軽い天井剥がれに見える車両でした。

しかし生地を剥がしてみると、内部には広い範囲で劣化したウレタンが残っていました。

そして天井を張り替えるためには、大きなルーフライニングをドア開口部から搬出し、施工後に再び車内へ戻す必要もあります。

天井張替えは、垂れた生地だけを新しくする作業ではありません。

ルーフライニングを車外へ取り出す。

古い生地を剥がす。

劣化したウレタンを除去して下地を整える。

新しい生地へ張り替える。

そして、完成したルーフライニングを再び車内へ戻す。

今回のジャガーも、そうした一連の作業を経て天井張替えが完了しました。

「まだ少し浮いているだけだから大丈夫かな?」

そんな状態でも、天井生地の浮きや剥がれが気になり始めましたら、現在の状態が分かる写真と一緒にご相談ください。

ジャガーの天井垂れ・天井剥がれ・天井張替えは、横浜市のSEAHORSEまでお気軽にお問い合わせください。

神奈川県横浜市からのご来店、ありがとうございました。