今回は、東京都町田市よりご来店いただいたプジョー206の天井張り替えをご紹介します。
当店は神奈川県横浜市にありますが、横浜市・神奈川県だけでなく、東京都からも欧州車の天井張り替えや内装修理でご来店いただいております。
今回のプジョー206は、経年劣化によって天井生地が剥がれ、フロント側では内部のウレタンが露出している状態でした。さらに、天井の剥がれを直すためにお客様ご自身で接着剤を使用して補修された跡も残っていました。
今回は、天井を車両から取り外し、古い生地と劣化したウレタンに加えて、残っていた接着剤までクリーニング。新しい生地で施工できる状態まで下地を整え、天井全体を張り替えていきます。
施工前│プジョー206の天井生地が大きく剥離

こちらがご入庫時の状態です。
フロント側から天井生地が大きく剥がれ、内部のオレンジ色に変色したウレタンが露出しているのが確認できます。このような剥がれは、生地とボードの接着力だけが低下しているとは限りません。生地裏側のウレタンが経年劣化して崩れることで、表皮を保持できなくなり、徐々に垂れや剥がれとして症状が現れることがあります。
今回はすでに剥離範囲も大きいため、表面だけを補修するのではなく、ルーフライニングを取り外して下地から施工します。
・ルーフライニングを取り外します

天井周辺の内装部品を順番に取り戻し、ルーフライニング本体を車外へ取り出します。
今回のプジョー206はガラスルーフを装備している仕様で、ルーフライニング中央には大きな開口部があります。天井ボードは経年によって状態が変化している場合もあるため、脱着時に無理な力を加えないよう、周囲の部品やルーフ形状を確認しながら作業を進めます。
。お客様が使用した接着剤の後も残っていました

車外へ取り出したルーフライニングです。
今回は経年劣化したウレタンだけでなく、以前お客様が天井の剥がれを補修するために使用された接着剤も残っている状態でした。
天井が垂れてくると、、、、
「接着剤を入れれば元に戻るのでは?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、ウレタン自体が劣化している場合、その上から接着剤を使用しても安定した接着面を作ることが難しく、一度固定できても別の場所から剥離したり、再び垂れてきたりすることがあります。
さらに接着剤が硬化して残ると、その後の全面張り替えでは新しい生地を施工する前に接着剤を除去して下地を整える工程が必要になります。
今回はこちらも含めてきれいに処理していきます。
・既存生地を剥がし、劣化ウレタンを除去
(助手割引で参加されたお客様も一緒に施工しています)

既存の天井生地を剥がすと、ルーフライニングには劣化したウレタンが大量に残っています。写真に見える茶色~オレンジ色の細かな材料が経年によって劣化したウレタンです。新しい生地をきれいに張るためには、単純に古い生地を取り除くだけでは不十分です。劣化して脆くなった層が残っていると、新しい接着剤を使用しても安定した下地を確保できません。そのため、ルーフライニング本体の状態を確認しながら、残ったウレタンを除去していきます。
・接着剤が残った部分も丁寧にクリーニング

今回特に時間をかけたのが、以前の補修で使用された接着剤が残っている部分の下地処理です。
通常の劣化ウレタンとは状態が異なり、接着剤が固着している部分もあるため、無理に削ってルーフライニング本体を傷めないよう注意しながら除去します。天井張り替えは、完成後の生地だけを見ると「新しい布に張り替えた」という作業に見えるかもしれません。
しかし、実際には、新しい生地を張る前にどのような下地を作るかも重要です。
今回は劣化したウレタンと後から使用された接着剤の両方を処理し、新しい生地を張る際への影響を残さない状態を目指してクリーニングしました。
・接着剤跡まで除去して下地をきれいな状態へ

こちらがクリーニング完了後のルーフライニングです。
施工前に残っていた劣化ウレタンや接着剤を除去し、新しい天井生地を施工できる状態まで下地をきれいに整えました。今回のように、すでに接着剤を使用して補修されている場合でも、状態によっては接着剤を除去してから全面張り替えが可能です。
完成すると見えなくなってしまう部分ですが、今回の施工では特に重要な工程となりました。
・新しい天井生地を張るため接着剤を塗布

下地処理が完了したら、新しい天井生地を張る工程へ進みます。
ルーフライニングは平面だけでなく、外周部分や開口部、立ち上がりなど複数の形状が組み合わされています。新しい生地をそれぞれの形状へ追従させるため、下地の状態を確認しながら接着剤を塗布していきます。

ルーフライニングにも接着剤を塗布していきます。
特に今回のようなガラスルーフのある天井では、大きな開口部周辺にも生地をきれいに沿わせる必要があります。塗布状態を確認しながら準備を整え、新しい天井生地をルーフ形状に合わせて張り込んでいきます。
・新しい天井生地への張り替え完了

新しい生地への張り替えが完了しました。
施工前には劣化ウレタンや接着剤が残っていましたが、一度きれいな状態へ整えてから新しい生地を張り込みました。ガラスルーフの大きな開口部をはじめ、前後の曲面や各部品の取付部分までルーフライニング本来の形状に合わせて仕上げました。
今回は周囲の内装とのバランスを考え、純正の雰囲気に近い明るいグレー系を使用しています。
プジョー206 天井張り替え完成

張り替えたルーフライニングを車両に戻し、取り外していた内装部品を復元して施工完了です。
施工前はフロント側から生地が大きく剥がれ、劣化したウレタンが露出していましたが、天井全体がすっきりとした状態へ戻りました。周囲の内装とも自然に馴染む色味を選択しているため、張り替え後もプジョー本来の車内のイメージを大きく変えない仕上がりになっています。
今回の施工では、単に新しい生地へ交換するだけでなく、お客様が以前使用された接着剤まで除去し、下地を一度きれいな状態へ整えてから張り替えたことが大きなポイントになります。
・天井が剥がれても、接着剤を使用する前にご相談ください
天井生地が剥がれ始めると、市販の接着剤などを使用してご自身で補修したくなることあると思います。しかし、欧州車で多く見られる天井の垂れ・剥がれは、表面の接着だけでなく、内部にあるウレタンの劣化が多くの原因となっています。劣化したウレタンの上から接着剤を使用すると、一時的に固定ができても再び剥がれたり、その後の張り替え時に接着剤の除去作業が必要になったりすることがあります。
今回のプジョー206では残っていた接着剤までクリーニングし、下地を整えたうえで張り替えることができましたが、天井に浮きや剥がれが出始めた場合は、接着剤を使用する前の状態で一度ご相談いただくことをおすすめします。
【東京都からの天井張り替えのご依頼にも対応しております】
今回は、東京都町田市よりプジョー206の天井張り替えでご来店いただきました。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました。
当店は神奈川県横浜市にてプジョー206をはじめとした欧州車の天井張り替えやルーフライニングの垂れ・剥がれ修理、各種内装修理を行っております。
横浜市や神奈川県のお客様はもちろん、今回のように東京都や県外からの施工依頼にも対応しております。
「天井の端から剥がれてきた」
「天井全体が垂れてきた」
「接着剤で補修してしまった」
「純正に近い雰囲気できれいに直したい」
といった場合も、お車の状態を確認したうえで施工方法をご案内いたします。
欧州車の天井張り替え・天井垂れ・剥がれでお困りの際は、SEAHORSEまでお気軽にお問い合わせください。